訪日インバウンド

訪日中国人の日本観光ビザと今後の推移についての考察

訪日中国人の日本観光ビザと今後の推移

訪日外国人はどこからやってくるのか

年々増加する訪日外国人は2016年2,400万人を突破

国籍別の入国者数では1位中国、2位韓国、3位台湾とアジア圏が独占しました。

2016年訪日外国人国籍別割合

団体ツアーと個人旅行の割合

国籍による旅行タイプ別の比較


海外旅行へ行く際に①団体ツアー。②宿泊先とエアチケット(場合によっては現地での移動)がセットになった個人旅行向けパッケージ商品。③個別手配の個人旅行。という3つのパターンが考えられます。訪日観光客はどのパターンが多いのか、観光庁の調査によると2016年の結果はこのようになりました。

旅行タイプ別の割合

訪日観光客の7割以上は個人旅行

全体でみると個人旅行が圧倒的多数となりました。

どれを選ぶかは個人の好みですが全体の傾向として旅行初心者ほど団体ツアーを選ぶ傾向があります。訪日外国人全体の25%以上を占める中国人は団体ツアーでの訪日が多いといわれていますがそれでも団体ツアーの利用は50%で約半数は個別旅行と個人旅行向けパッケージ商品を利用しています、さらに中国人に関しては個人観光ビザの制度自体2009年にスタートし、それ以前は団体か家族観光でのみビザの申請が可能でした。

中国人の訪日観光に必要な個人観光ビザ申請方法

中国人の日本入国にはビザの事前取得が必要

中国人が日本へ来る場合目的に関わらずビザの取得が必須となります。ビザの種類は商用、観光、親族訪問、医療滞在など多岐にわたり、ビザ発給要件もさまざまです。ビザ申請の資格や条件などは流動的で特に対中国についてはここ数年で「個人観光一次ビザ」と呼ばれる15日または30日有効な個人の観光ビザ取得について緩和政策が実施されています、緩和政策以前は居住地、収入、職業などビザ申請のハードルが非常に高く設定されていましたが、緩和政策以後は個人でのビザ申請が容易になりました。

どこでビザ申請をするの?

中国人が中国国内で日本の個人観光一次ビザを取得する場合、領事館では個人ビザの申請を一切受け付けていないので、多くは旅行代理店にビザの代理申請を申し込みます。その際下記2パターンがあります。
  • A.領事館の定める旅行代理店などの指定機関
  • B.指定機関ではない旅行代理店など
Aの領事館の定める指定機関だけでも100ヵ所程度ありますし、Bの指定機関以外の旅行代理店などはタオバオ(ECサイト)で検索するとすぐには数えられないくらいの代理申請機関が存在します。

A.領事館の定める指定機関 B.指定機関以外から申請する場合 何が違うの?

料金はA,B双方ビザ代200元に手数料が100元程度、総額平均300元前後(約5千円)でABどちらが特に安いということはなく、少しでも安さを求めるならBの方に軍配が上がります。
申請方法はネット経由で申し込みたいならBが一般的です。
以上を踏まえるとBからの申請が一般的なのかと思いましたが、上海在住の中国人に確認したところAB大きな違いは情報取り扱いにおける信用レベルであるということがわかりました。ビザ申請に関わることなので重要な個人情報を提出する必要があり、情報漏えいの観点からBに比べAの方が安心感があるということでした。
短期の個人旅行ビザを申請する場合、ビザ申請と同時に航空券とホテルの予約をセットで申し込まないと受け付けない旅行代理店もあるため、個人ビザ制度が開始したとはいえ完全自由旅行ではない、と記載しているウェブサイトを見かけました。代理申請機関によってはビザの申請と航空券、ホテルのセット予約でないと受け付けない代理申請機関も存在しますが、少なくとも2017年時点では個人観光ビザの申請時に、同時に航空券とホテルのセット予約の必要がない代理申請機関は多数あります。

まとめ

2016年の訪日外国人2,400万人のうち中国人は640万人で国籍別訪日外国人の数では1位でしたがこの人数は中国の全人口13億人の1%にもなりません。団体旅行の爆買いツアーもひと段落した感がありますが、今後は個人旅行の訪日中国人が増えていく傾向にあるのではないでしょうか。

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