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中国版LineとよばれるWechatの特徴と「微信」との違い

Wechat
日本最大のシェアを誇るメッセージアプリのLINEは香港をはじめ海外でも利用されていますが、利用者数世界No.1アプリは「WhatsApp」で、ヨーロッパや南北アメリカを中心に世界的に利用されています。検閲の問題上WhatsApp は利用できるがLINEは利用できない中国においてはWechatが利用されています。月間アクティブユーザー数9億人に迫る勢いのWechatの特徴や機能をご紹介いたします。

Wechatとは

中国人人気No.1メッセージアプリ

中国のメッセージアプリ「WeChat」(ウィチャット、ウィーチャット)は中国版Lineといわれ、Weibo(ウェイボー)と並ぶ中国の2大SNSであり、中国でもっとも利用者数の多いSNSサービスです。2011年11月に中国最大の通信ソフト開発会社Tencent(騰訊)が提供を始めたもので、中国名を「微信(ウェイシン)」といいます。

Wechatは「微信」(Weixin、ウェイシン)の海外向けバージョン

Wechatは中国版ラインと呼ばれていますが、厳密にいうとWechatとは「微信」(Weixin、ウェイシン)の海外版を指し、「Wechat」と「微信」では若干仕様が異なります。中国人が利用するアプリは「微信」ですがWechatといえばそれが「微信」の事であると認識されています。

Wechatの構成

Wechatにログインすると4つのTOPページから構成されています。
  • ① チャット
  • ② 連絡先
  • ③ 発見 (出会い系)
  • ④ 本人 (Wechat Pay)

利用頻度の高い主な機能はこの3つ

① 無料のメッセージ、通話、ビデオ通話、ボイスメッセージ
② Wechat Payという多機能な料金支払いサービス
③ 出会い系ツール

Wechat Pay

中国ではキャッシュレス化が進んでいます

Lineとの大きな違いはモバイル(インターネット)決済機能の利用者が多いということです。中国では日本より圧倒的にキャッシュレス化が進んでいて、少額の買い物やローカルな個人商店でも銀聯カード、Alipay(アリペイ)、WechatPayの3つが主流です。

店舗での買い物に

店頭での支払いにWechat Payを利用する場合は携帯に表示されるQRコード(バーコード)を読み取ってもらえば、支払いが完了します。

さまざまな料金の支払いに対応

ネットショッピングや店頭での料金支払い以外にも、個人間での送金が手数料無料で可能です。お年玉をあげる習慣のある中国ではWechatを利用してお年玉を送るユーザーが爆発的に増加し送受信件数460億件とニュースになりました。

Wechat Payは大陸向けサービス

Wechat Payは「微信」(Weixin)アプリにはデフォルトで表示されるWechatウォレット(微信支付)の機能です、大陸在住の中国人向けのサービスでWechatアプリにはデフォルトでは表示されていませんが、中国人の間では広く利用されているサービスです。Wechatと微信で仕様が異なる大きなポイントはWechatアプリをDLしてもそのままではWeChat Payを利用できないということでしょう、WechatのアプリでWeChat Payを利用するには、少々煩雑な手続きが必要になります。

出会い系

3種類の出会い系ツール

TOPページ、発見のカテゴリに含まれる
①シェイク ②近くにいる人 ③ボトルのメッセージ
は、知らない人とつながれる機能です。
  • ①シェイク:同じタイミングで携帯を振っているユーザーが表示され、連絡を取ることができます。
  • ②近くにいる人:名前通り、2Km以内位にいるユーザーが表示され連絡を取ることができます。
  • ③ボトルのメッセージ:ユーザーがメッセージを書いて海に投げます。もちろん他のユーザーからのメッセージのボトルを拾って返信することもできます。

その他

モーメンツ

TOPページ、発見のカテゴリに含まれるモーメンツはFacebookやLINEのタイムラインのようなページで、情報を投稿したり友人の投稿を閲覧できます。モーメンツは中国語で「朋友圈」(peng you quan)とよばれ、友達同士のサークルといった意味合いになります。

シェイク

TOPページ、発見のカテゴリに含まれるシェイク(携帯を振る)には3つの機能があり、出会い系で紹介した機能の他に
②曲名を表示する:音楽が流れているところでシェイクすると曲名が表示されます、shazamと一緒ですね。
③テレビ番組を探す:今見ている番組の詳しい情報が表示されます。

企業アカウント

「個人アカウント」に対し「企業アカウント」が用意されていて、LINE公式アカウントのように企業のプロモーションとして利用されています。

まとめ

Wechatのメイン機能はチャットアプリですが、モバイル決済だけではなく、手数料無料でユーザー間での金銭のやり取りができるサービスは、割り勘時の金銭のやり取りやお年玉を送る機能など広くニーズのあるサービスで多くのユーザー獲得に成功しました。現時点ではWechat Payを利用するのはほぼ中国人ユーザー、もしくは中国在住者のみと考えられますが、海外旅行先、特に帰国直前で支払いをする場合、キャッシュレスでの買い物ニーズは高いですから、中国からのお客様が来店するようなお店でしたら、銀聯カード、Alipay、WechatPayの導入は一考の価値があるのはないでしょうか。

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